CTO(Chief Technology Officer)、日本では最高技術責任者と訳される職種です。
組織規模によって仕事内容は異なりますが、CTOの役割は大きく分類すると①技術的経営方針の策定②技術面での意思決定③エンジニアの採用、この三つになると思います。
これからの病院経営においてCTOのようなポジションが病院経営において必要になるのでは?と思ったのでその理由を書き留めておきます。
医療分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)には「オンライン診療」などのデジタルテクノロジーを活用した医療の提供が想定されています。とはいえ、オンライン診療を必要とする患者の中には高齢者も含まれており、オンライン診療を可能にするデジタル環境の構築が1人で行えないなどの問題も発生しています。
病院には情報処理課や用度課のような部署が院内ネットワーク構築やPC環境設定および保守管理を担当するのが一般的です。しかし、今まで誰も行った事のないDXの導入検討や、経営と繋がるIOT活用などの決定権限を専任で行うケースは稀ではないでしょうか?病院や学校の運営は数名の理事で構成される理事会(企業でいうところの取締役会)で物事が決まりますが、「パソコンの台数を増やしましょう」「ウェブサイトのデザインリニューアルをしましょう」のような決裁であれば話合いの場で決めることは充分可能だと思いますが、「オンライン診療システムの導入」「IT技術を活用した予防医療展開」など、IT技術の活用方法や、導入した結果場合の収支バランスなどを専門的に精査し意思決定を行うにはハードルが高く、会議の場でも時間だけがかり決定に至らないというケースが多いと思います。
今後の病院経営にはCTOのようなポジションを設けDXを活用した収入増加、経費削減の具体策を打ち出すことが求められるようになると思います。
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